世界で47万5000人殺害 12年、WHOなど報告

 【共同】世界保健機関(WHO)などは10日、児童虐待や性的暴行など暴力の防止に関する報告書を発表、2012年に世界で殺害された人数は推定47万5000人に上ると明らかにした。殺人を含む暴力の問題が世界的に拡大しているとして、防止に向けた一層の取り組みを各国に促している。

 報告書によると、00〜12年の殺人は、10万人当たり8.0人から6.7人へと16%減少したが、女性や子どもへの暴力は依然として深刻。世界の子ども4人に1人が身体的な虐待を受け、少女の5人に1人が性的虐待を受けているという。

 暴力の被害者はアルコールやたばこ、麻薬の乱用に走る恐れが高く、がんや心臓疾患、エイズなどの病気にかかるリスクも高まると警告。暴力が人の健康を脅かす可能性がある点を強調した。

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