米国民のテレビ離れが加速〜ストリーミングの増加が顕著に
- 2014年12月12日
- 米国ビジネス
テレビ番組をテレビでなくストリーミング配信で見る米国民が増えていることが、ニールセンの調査で分かった。
AP通信によると、ネットフリックスやフールー、アマゾンのストリーミング・サービスなどを通じてテレビ番組を視聴する傾向は、ケーブルテレビや衛星テレビ業者にとって厄介な事態だ。このためネットワーク大手CBSと有料テレビ最大手のHBOは、独自のストリーミング・サービス導入を発表している。
市場調査イーマーケター(eMarketer)によると、テレビ番組を月に1度以上ストリーミング視聴する人は国民の約45%を占め、2018年までには53%(1億7500万人)に達する見通しだ。
ニールセンの調査によると、第3四半期に米国民がテレビ番組を時間通りに見た時間は1日平均4時間32分で、前年同期比で12分減少した。1カ月では約4%減の141時間だった。一方、ストリーミング配信に費やした時間は、1カ月当たり約60%増の11時間だった。
ニールセンのドウニア・トゥリル上席副社長は声明で、「最も重要なのは依然としてコンテント(番組の内容)だが、消費者は自分でコンテントを見つけようとしている。情報媒体が目まぐるしく変化する状況でも、専門家の手で制作された質の高いコンテントに対する消費者需要は低下していない。変わったのは視聴者が利用できる媒体の数と信頼性だ」と述べた。
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