日通などに制裁金6億円 シンガポール当局

 【共同】シンガポール競争委員会は11日、日本―シンガポール間の航空貨物の手数料をめぐって貨物大手計11社が価格カルテルを結んでいたと認定し、このうち日本通運や郵船ロジスティクスなど日本の10社に制裁金計約715万シンガポールドル(約6億4000万円)を支払うよう命じたと発表した。

 発表によると、11社は情報交換するなどして2002〜07年に貨物の燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の加算率を決めたほか、04〜07年に安全検査などのための手数料の最低価格を設けていた。

 制裁金の額は、日本通運の約207万シンガポールドルが最も多く、郵船ロジスティクスの約203万シンガポールドルが続いた。日本通運は「正式な通知を受領しておらず、受領後に通知内容を精査し、今後の対応を決定する」(担当者)とコメントした。郵船ロジスティクスは「通知を受けたことは事実で、詳細については現在確認している」(広報担当者)としている。

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