リコール部品、交換できず タカタ、供給不足で数カ月

 【共同】タカタ製エアバッグの欠陥問題が拡大する中、自動車メーカーがリコール(無料の回収・修理)を実施しようにも必要な部品の供給が追いつかず、交換ができない異例の事態となっている。ホンダはタカタ以外の部品メーカーにも増産を要請して部品確保を急ぐが、必要な量を準備するには少なくとも数カ月以上掛かる見通しだ。

 自動車各社は正式なリコールに加え、原因が不明な段階での調査を目的としたリコールを全世界で次々と実施し、部品交換が必要な対象車種は日を追って拡大している。国内自動車7社だけでも全世界で2千万台を超え、海外メーカーを加えると数字はさらに膨らむ。

 ホンダは今月下旬から国内で調査リコールを始めるが、部品確保が間に合わず、当面は高温多湿で問題が起きるリスクの高い沖縄に限定する。部品の供給が増えれば、順次範囲を広げる異例の対応を取る。

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