乱立、顧客奪い合い 経済効果の陰で没落も

 【共同】「カジノ大国」の米国で近年、カジノを取り巻く経営環境が激変している。1990年代以降、経済効果を目当てに合法化の波が全米に広がり、カジノが乱立。顧客を奪われ没落し、財政危機に直面する地域も出てきた。日本でカジノを中心とした統合型リゾート施設(IR)の解禁をめぐる議論が進む中、米国の現状を探った。

 ネバダ州ラスベガス。広大な砂漠を抜けると突如ネオン街が現れる。どのホテルも入り口からカジノが広がり、カップルやお年寄りが楽しそうにテーブルを囲む。

 世界的に有名なラスベガスだが、近年は他州でのカジノ建設ラッシュに伴い顧客の争奪戦が激化している。観光局の昨年の統計では、賭博が主目的の客は15%にとどまり、IRは国際展示場やショーなどカジノ以外の施設に力を入れる。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る