メイシーズ、14店舗を閉鎖〜ネット注文の店内渡しなど強化
- 2015年1月12日
- 米国ビジネス
百貨店大手メイシーズは、オンライン注文品の店内渡しや店舗からの顧客への直接配送など人気の高いサービスに力を入れるため、今春早々に14店舗を閉鎖して一部の雇用を削減する。
ロイター通信によると、同社は2014年第4四半期現在で高級部門ブルーミングデイルズのアウトレット13店を含む約840店舗を所有しており、閉鎖の対象にはオハイオ州内の3店やカリフォルニアの3店が含まれる。メイシーズはこの合理化で、15年以降に年間約1億4000万ドルの経費を節約でき、医療費や年金経費の高騰を部分的に相殺できると見ている。顧客向け直接配送事業の拡張で新規採用を行うため、従業員の総数は約17万5000人を維持するという。
同社は、内陸部および南部の顧客への発送業務を強化するため、オクラホマで1億7000万ドルを投じて配送センターを建設している。この4月から業務を開始する同センターでは今年、約1500人を雇用する予定。
メイシーズは、アマゾンをはじめとするオンライン小売り大手と競合するため、過去5年間で約20億ドルを投じてITやeコマースを強化した。店舗からの配送は、ある店舗に希望の品がなかった場合、在庫がある別の店から自宅に配達してもらえるサービスで、各店の在庫を減らせる利点がある。
オンライン注文品の店内渡しは、メイシーズとブルーミングデイルズの大型店で導入されており、配送料を節約できる上、好きな時に取りに行けるため客には好評だという。同社は昨年の年末商戦期、既存店売上高が前年から2.7%増えた。テリー・ラングレン最高経営責任者(CEO)は「メイシーズとブルーミングデイルズのウェブサイト、アプリ、発送システムが非常にうまく機能した」と話している。
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