シュルンベルジェ、原油安で9000人削減
- 2015年1月16日
- 米国ビジネス
油田開発・サービス世界最大手のシュルンベルジェ(Schlumberger、テキサス州)は15日、全従業員の7%に相当する9000人を削減すると発表した。原油価格が下落を続ける中で、コスト管理を強化するのが狙い。
ロイター通信によると、シュルンベルジェは2014年第4四半期(10〜12月)決算で、地震探査事業やベネズエラ通貨の切り下げに伴う減損などを含め17億7000万ドルの特別損失を計上する。
タイグレス・フィナンシャル・パートナーズのアナリスト、フィリップ・バンデュッセン氏は、「人員削減を実施することは表明していたが、これほどの規模になるとは驚きだ」と語った。
原油価格が過去半年間で約60%下落したのを受け、BPやコノコフィリップスといった石油メジャーが人員削減に踏み切っている。
キーバンク・キャピタル・マーケッツのロビン・シューメーカー氏は、「原油価格が現状のままで推移すれば、これらの企業のいずれも1度だけの人員削減では対応できない」と指摘した。
シュルンベルジェは第4四半期、アナリストの予測を上回って10四半期連続となる利益を計上した。売上高も、北米市場の18.5%増を追い風に6%増の126億4000万ドルに上った。ただ、純利益は前年同期の16億6000万ドルから3億200万ドルへの減益となった。
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