シェールガス採掘を縮小〜BHPビリトン、今後6カ月
- 2015年1月21日
- 米国ビジネス
鉱業世界最大手の豪BHPビリトンは21日、シェール・ガス生産の投資を今後6カ月にわたって削減すると発表した。
ロイター通信によると、BHPは2014年下半期、上半期と比べてほぼ全面的にコモディティ価格の低下に直面した。中でも売り上げが最も大きい鉄鉱石は27%減と最大の落ち込みだった。
鉄鉱石や銅、原油などの価格低下は石油業界全体に打撃を与えている。資源開発サービス大手ベーカー・ヒューズ(テキサス州)は20日、従業員の11%に相当する約7000人を削減すると発表した。同社を346億ドルで買収する同業ハリバートンも削減計画を公表したばかり。
ハリバートンのジェフ・ミラー社長は人員削減規模について、「競合各社と足並みがそろうだろう」と話した。
過去2年半にわたって事業拡大に向けた支出を切り詰めてきたBHPは、6月までの間にシェール・ガス掘削装置(リグ)を26基から16基に削減する。採掘関連で計上していた19億ドルの当初予算は2月に修正報告する予定だが、アナリストには半減を予想する見方もある。
石油・ガス資産を保有して同業との違いを出そうと努めるBHPは、現在までに陸上掘削で19億ドルを支出したという。
ベーカーの人員削減は大半が1〜3月期に実施される計画で、同社は同期決算に退職手当として1億6000万〜1億8500万ドルの特別損失を計上する。
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