マイクロソフト、ウィンドウズ10を無償提供へ 〜 普及目指し異例の戦略転換
- 2015年1月22日
- ハイテク情報
マイクロソフト(Microsoft)は、ウィンドウズ(Windows)7とウィンドウズ8.1、そしてウィンドウズ・フォン8.1の利用者を対象に、ウィンドウズ10を無償提供する方針を明らかにした。
ただ、ウィンドウズ10が発売されてから1年が経過すると有料になる。期限付きとは言え、同社が大幅刷新のOSを無償提供するのはきわめて異例。
ZDネット誌によると、新版OSの無償化は、2009年発売のウィンドウズ7から後継OSへの移行が企業利用者のあいだで非常に遅れているという現状を打破するための戦略だ。また、グーグル(Google)やアップル(Apple)のOSを基盤とした競合製品への利用者流出を阻止する狙いもある。
ウィンドウズ10は、ゴーグルを使った仮想現実と仮想操作(空中に浮かんで見える映像を手によって操作できる)に対応した機能が特徴で、立体ゲームや動画電話、遠隔医療、設計業務での応用を可能にする。
また、スマートフォンやタブレットとの連動性が大きく向上したのも特徴。さらに、アップルのシリ(Siri)に対抗したパーソナル・アシスタント機能のコルタナをパソコン向けに初めて導入し、利用者の音声による要件に対応する機能が標準搭載されている。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる