最上位スマホ、年1回に ソニー、積極路線見直し

 【共同】ソニーが、「旗艦モデル」と呼ばれる最上位のスマートフォンの開発戦略を見直すことが30日、分かった。半年ごとに出す積極路線を改め、2016年度以降は年1回に絞り込む方向で検討している。課題である開発費を減らし、業績不振の事業を立て直す狙いだ。

 今回の見直しは、端末供給先である通信各社のスマホ販売に影響を与える可能性がある。そのためソニーは、旗艦モデルのない商戦期は各社の要求に応じて、機能やデザインを手直ししたモデルを提案する考えだ。

 ソニーのスマホ事業は、サムスン電子やアップルに比べ出遅れた。音響と映像の先進技術をつぎ込む戦略で巻き返しを狙い、13年1月に旗艦モデル「エクスペリアZ」を発表した。それ以降、半年ごとに刷新し、現行は14年9月に発表した「Z3」だ。

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