改憲発議へ首相始動 参院選へ機運づくり 丁寧さ「演出」に警戒も

 【共同】安倍晋三首相が悲願の憲法改正をめぐり、2016年夏の参院選後の発議を目指し動きだした。参院選で国民の信任を得るため、与野党で議論を尽くす姿勢を示す。丁寧さの「演出」で改憲機運を高める狙いだ。ただ「本丸」に位置付ける9条改正への意欲もにじませ、公明党は警戒感を隠さない。首相の思惑通り、幅広い合意が形成できるか見通せない。

 「このチームで改憲原案を議論してはどうか」。6日、改憲手続きに関する与野党の実務者会合で、改憲に前向きな次世代の党の出席者が発言した。自民党の船田元・憲法改正推進本部長は、より幅広い議論を求める公明党への配慮から「この場ではやめましょう」と否定したが、国会として初の原案起草への機運醸成に手応えを感じたのは間違いない。

 首相は4日、船田氏を官邸に呼び、国民投票実施に向けた環境が基本的に整った昨年6月からの取り組みについて説明を受け、発議は参院選以降になるとの認識で一致。「1回目の改憲内容は丁寧に絞り込むべきだ」として、各党との合意形成に努力するよう指示した。

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