中国高官子息に便宜か JPモルガンに調査と米紙

 【共同】ウォールストリート・ジャーナルは9日までに、米当局が、金融大手JPモルガン・チェースが中国の高虎城商務相の息子(32)の雇用で便宜を図ったとして調査していると伝えた。国外の政府高官への贈賄を禁じた米国の海外腐敗行為防止法違反の疑いがもたれているという。

 同紙が入手したJPモルガンの内部メールなどによると、高氏の息子は、JPモルガンの面接担当者から「過去最悪の応募者」とみなされたが、2007年に採用された。社内の人事担当者に性的なメールを送るなどの問題を起こし、「未熟で信頼できない」との評価を受けながら、09年まで雇用が継続された。

 同紙によると、息子の採用は、米商務長官などを務め、同社幹部だったデーリー氏の意向が働いていたとみられている。また高氏は、息子の雇用継続を求め、同社に便宜を図ることを約束。息子は同社を離れた後、ニューヨーク証券取引所などを転々としたという。

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