看板政策の命運左右 最高裁が違法性審理

 【共同】連邦最高裁は4日、オバマ政権の医療保険改革に基づき、連邦政府が保険加入者に補助金を出しているのは違法との訴えに関する審理を始めた。政府が敗訴すれば800万人が保険を失うとの試算もあり、オバマ大統領の看板政策の命運を左右する訴訟として注目を集めている。判決は6月末の見込み。

 2010年に成立した医療保険改革法の下で、加入者は州や連邦政府が創設した保険プランを通じて保険を購入する。一定の所得水準に満たない加入者は公的補助を受けられる。

 しかし改革法には、補助の対象を州政府のプランから保険を購入した者に限定しているかのような記述があり、原告の市民や原告を支援する保守系団体は、一律に補助金を出すのは違法と主張。オバマ政権は改革法全体の趣旨に照らせば、購入先にかかわらず補助を受けられるのは自明だと反論している。

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