アイフォーンで診断と医療研究を可能に 〜 アップル、リサーチキットを発表
- 2015年3月10日
- ハイテク情報
アップル(Apple)は9日、世界で7億人が使うアイフォーン(iPhone)を医療診断や医療研究機器として機能させるリサーチキット(ResearchKit)という新たなプラットフォームを発表した。
ワイヤード誌によると、リサーチキットは、アイフォーンに内蔵されている加速度計やスクリーン、iOSアプリケーションのヘルスキット(HealthKit)に保存されている健康データにアクセスすることで医療診断できるようにするアプリケーションの開発を支援するオープン・ソースのプラットフォーム。
リサーチキットによって開発されたアプリケーション群には、パーキンソンズ病の影響を測定するエムパワー(mPower)のほか、ぜん息や乳がん、糖尿病、心臓病を診断するアプリケーションがある。
エムパワーは、ローチェスター大学(ニューヨーク州ローチェスターにある私学)や北京首都医科大学玄武病院、生物工学研究所のセイジ・バイオネットワークス(Sage Bionetworks、シアトル拠点)との協力によって開発された。
医科大学や大学病院、技術会社、医療機関大手の一部は、アップルと協業することで、アイフォーンに搭載されている各種の機能やアプリケーション、データを活用して患者(アイフォーン利用者)を簡単かつ迅速に診断できるアプリケーション群の開発を進めている。リサーチキットはそのための土台となる。
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