震災4年で首相会見 復興加速化をアピール 難題山積、意気込み先行
- 2015年3月10日
- 日本発ニュース
【共同】安倍晋三首相は10日、東日本大震災の発生から4年となるのを前に官邸で記者会見し、復興加速化に取り組む政権の姿勢をアピールした。会見ではインフラ復旧などの実績を示し、被災地での国際会議開催を通じて世界にその姿を発信すると訴えた。ただ、1年前の記者会見で表明した復興住宅(災害公営住宅)の建設は遅れ、東京電力福島第1原発事故に伴う汚染水流出も続く。難題は山積しており、意気込み先行の側面は否めない。
「復興は確実に新たなステージに移りつつある。必要な支援は全てやっていくという安倍内閣の決意が揺らぐことはない」。首相は会見で、震災復興を最優先とする方針をあらためて強調した。
月1回程度のペースで被災地を視察する首相は2月14日に岩手、宮城両県を、同28日から1泊2日の日程で福島県をそれぞれ訪問。福島ではウィリアム英王子と夕食を共にしたほか、今月14日からは仙台市で国連防災世界会議、5月には福島県いわき市で太平洋・島サミットを相次いで開催する。首相周辺は「風評被害を払拭するためにも被災地の今を世界に伝えたい」と話す。
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