CBRE、JCIのビル管理事業を買収か
- 2015年3月11日
- 米国ビジネス
世界最大の事業用不動産サービス会社CBREグループ(カリフォルニア州)は、ジョンソン・コントロールズ(JCI、ウィスコンシン州)のグローバル・ワークプレイス・ソリューションズ(GWS)部門を買収する交渉を進めている。ウォールストリート・ジャーナルが関係者の話として伝えた。
同部門は事業用ビルの運営、維持のために現場スタッフを提供し、世界で計18億平方フィートに上る施設を管理しており、時価総額は6億〜15億ドルと推定されている。2014年9月期決算は売上高が前年比4%減の40億ドル、利益は16%減の9500万ドル。
GWSはもともと、航空会社パンナムが空港、軍用基地、宇宙センターなどを管理するために始めた事業で、JCIは1989年にパンナムから買収して20年以上所有してきたが、主力事業にそぐわないため、昨年売却の意向を発表していた。
JCIのアレックス・モリナロリ最高経営責任者(CEO)はこのところ、「ヨーク(York)」ブランドの商業ビル用暖房やエアコン機材のほか、電力使用量、温度、防火、保安を監視および管理する機器などを強化する戦略を展開している。
商業不動産業界では合併・買収(M&A)の動きが活発で、クシュマン&ウェイクフィールド(ニューヨーク州)は最近、アドバイザーを雇用して身売りを検討しているほか、カナダ・トロントのファーストサービスは商業不動産部門コリヤーズ・インターナショナルのスピンオフ計画を発表。プライベート・エクイティ会社TPG(テキサス州)は、シカゴのDTZとワシントンDCのキャシディ・ターリー(Cassidy Turley)を買収後、両社を統合している。
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