株価、一時2万円回復 15年ぶり、円安で資金流入
- 2015年4月10日
- 日本発ニュース
【共同】10日の東京株式市場で日経平均株価(225種)が一時、2万円を回復した。2000年4月以来約15年ぶり。円安進行で企業業績が改善し、国内外の資金が市場に流入した。バブル崩壊後の長期低迷を経て、日本経済は再生に向け一歩前進した。足踏みしている個人消費の改善がデフレ脱却への鍵となる。
東京証券取引所第1部に上場する企業の株式時価総額は約573兆円と、バブル期の1989年12月に記録した最高額の約590兆円に迫った。ただ、金融緩和で余った資金が実力以上に株価を押し上げている面があり、経済全体の底上げが急がれる。
市場では、企業業績の回復や日銀の追加金融緩和への期待を背景に、しばらく株価が上がるとの見方が強まっているが、株高の恩恵を受けるのは投資家や大企業が中心だ。回復が道半ばの地域経済との隔たりは埋まらない。株高がもたらす資産拡大、企業の積極投資といった効果が波及するかどうかが国内経済の先行きを左右することになりそうだ。
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