クリントン財団に倫理問題　ロ絡む企業が寄付、米紙　

　【共同】ニューヨーク・タイムズ(電子版)は23日、2009~13年にロシア国営企業ロスアトムに買収されたカナダのウラン開発会社ウラニウム・ワン側から、クリントン元大統領の主宰する慈善団体「クリントン財団」に計235万ドル(現在のレートで約2億8000万円)の寄付が行われていたと報じた。

　同紙は、寄付が買収承認にどのような役割を果たしたのか不明としたが、財団には「倫理的な問題がある」とし、不明朗な資金の流れが疑惑を招きかねないと指摘した。

　元大統領の夫人ヒラリー・クリントン氏は09年1月~13年1月に国務長官を務めた。ウラニウム・ワンはウラン鉱山の権益を米国内に有しているため、買収には国務省当局者らで構成される米政府の委員会による承認が必要だった。

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