利上げ議論では「先入観持たず」 シカゴ連銀総裁 

 【共同】シカゴ連邦準備銀行のエバンス総裁は20日、ドイツ・ミュンヘンでの講演後、記者団に対し、次回以降の連邦公開市場委員会(FOMC)では「先入観を持たず」に利上げ議論に臨む姿勢を強調した。ダウ・ジョーンズ通信が伝えた。

 総裁は、FOMCでは「(米経済が)どこにいるのか、どのようなデータが出ているのかを踏まえ、自分とは違った意見に耳を傾けるつもりだ。思っているよりも早い利上げに同意することで納得する可能性もある」と述べた。ただ、その場合には「経済指標は、現在の予想とは異なる姿でないといけない」とした。

 また名目賃金と、変動の激しい食料とエネルギーを除くコア物価指数とがインフレの道筋を示す重要な指標だと強調。「名目賃金が著しく力強く持続的に上昇することが物価上昇圧力を示す極めて重要な兆しだと考えている」と述べた。「(賃金の力強い上昇は)最有力な見通しとは言えない」ものの、現実になったら物価判断の上で大きな意味を持つとした。

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