中国の翻訳検閲に警鐘 米ペンクラブが声明

 【共同】米国のペンクラブ「ペン・アメリカン・センター」は20日、中国で欧米の小説などが翻訳出版される際、著者が知らないうちに当局が検閲し、内容を改ざんする事例が多いとして、表現の自由の観点から警鐘を鳴らす声明を発表した。

 声明は、中国の検閲当局が「天安門事件やチベット、台湾問題といった政治的に微妙な事項」を削除したり、表現を無難な内容に書き換えたりしていると指摘。露骨な性的表現や同性愛に関する記述にも神経質になっているとした。

 その上で、欧米などの作家や出版社の多くは、中国の検閲の仕組みについて十分な知識を持っていないと問題提起。「中国の歴史や政治、人権問題に関し、内容がねじ曲げられた場合はいかなる変更にも抵抗してもらいたい」と訴えた。

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