元トヨタ役員を起訴猶予へ 東京地検「悪質性低い」

 【共同】東京地検は7日、麻薬成分を含む錠剤「オキシコドン」を国際宅配便で密輸したとして麻薬取締法違反容疑で逮捕されたトヨタ自動車の元常務役員ジュリー・ハンプ容疑者(55)を勾留期限の8日に起訴猶予とする方針を固めた。悪質性が低いことや、役員を既に辞任したことなどを考慮したとみられる。

 ハンプ容疑者は6月18日、ミシガン州から滞在する東京都港区内のホテル宛てに宅配便を使って麻薬成分を含む錠剤57錠を輸入したとして逮捕された。錠剤は成田空港で東京税関が発見した。

 トヨタ自動車によると、ハンプ容疑者は米国出身。同社米国法人の副社長を経て4月1日付で、トヨタ初の女性役員として登用されたが、6月30日付で辞任した。

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