報告書に「侵略」明記へ 70年談話は首相判断

 【共同】安倍晋三首相が夏に発表する戦後70年談話に向けて設置した私的諮問機関「21世紀構想懇談会」は21日、最終会合を開いた。有識者メンバーは報告書作成を座長の西室泰三日本郵政社長と座長代理の北岡伸一国際大学長に一任した。報告書では先の大戦を「侵略」と明記する方向で調整する。ただ、首相は「侵略」の文言を盛り込むことに否定的な立場を取っており、談話での表現は首相に判断を委ねる意向だ。西室氏らは8月初旬にも首相に報告書を提出する。

 侵略の表現について、出席者の一人は「先の大戦について侵略という事実を否定している人はいない」と述べた。

 会合は今回が7回目。過去6回の議論を圧縮する形でまとめた報告書の原案を基に、有識者メンバーが意見交換した。首相も途中から出席し、メンバーをねぎらった。

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