トランプ氏扱いにジレンマ 共和、保守票分裂を懸念

 【共同】来年の大統領選に共和党からの出馬を表明した不動産王ドナルド・トランプ氏(69)を同党が持て余している。移民差別発言などで物議を醸す“異端”候補だが、党の外に追いやれば保守票の分裂を招きかねないジレンマがあるからだ。

 CNNテレビが今月下旬に実施した世論調査でトランプ氏は本命候補の一人と目されてきたブッシュ元フロリダ州知事を抑えて同党候補として支持率首位を確保。一過性の人気にすぎないとの見方がある一方で、移民への根強い敵意や景気浮揚への期待、共和党エリートへの不信感が根底にあるとの分析も出てきた。

 トランプ氏は先週、共和党全国委員会(プリーバス委員長)が協力的でないと批判、不公平な扱いが続けば「第3党」からの出馬もあり得るとけん制した。

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