犠牲75人に追悼の祈り 戻らぬ日常、再建半ば

 【共同】昨年8月に広島市を襲った豪雨による土石流で75人が亡くなった土砂災害から20日で1年となった。小雨の中、遺族らは被災地域の慰霊碑や住宅跡などで、帰らぬ大切な人へ思いをはせ、祈りをささげた。午後には市と広島県主催の追悼式が開かれ、遺族ら約1100人が参列した。

 甚大な被害を教訓に市は地域防災計画を見直し、砂防ダム建設などの対策も進む。約1万人が罹災証明書を取得し、避難住民のうち約180世帯は仮住まいのまま。戻るのを断念した住民もおり、日常生活の再建は道半ばだ。

 被災地域の多くが「土砂災害警戒区域」に未指定だったことも問題となり、昨年11月には改正土砂災害防止法が成立。各都道府県が警戒区域指定を急いでおり、国土交通省によると災害前より全国で約5万カ所増加した。2019年度に基礎調査を完了し、約65万カ所になる見通し。

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