米ソーラー容量20GW超える〜2Q、住宅用設備は70%増

 全米のソーラー発電システムの設置容量が増え続け、2015年第2四半期(4〜6月)は出力合計が20ギガワット(GW)に達したことが、太陽エネルギー産業協会(SEIA)と調査会社GTMリサーチのまとめで分かった。

 ロイター通信によると、20GWは460万世帯の電力を十分賄える量という。同期は特に住宅用システムの出力増加率が前年比70%となり、新規の設置容量は過去最高の473MWだった。

 州別では、カリフォルニアのソーラー出力が群を抜いている。サザンカリフォルニア・エジソン、サンディエゴ・ガス&エレクトリック、パシフィック・ガス&エレクトリックの電力3大手のサービス地区では、助成金制度が終了しているにもかかわらず第1四半期に住宅用システムの94%が助成金なしで設置された。

 住宅用以外の新規設置は全米で33%減少したが、第2四半期は全体の52%に相当する729MWを電力事業者用システムが占めた。

 SEIAのローン・レッシュ代表は「米国のソーラー市場は爆発的に成長し、15万人の関連雇用が創出されており、経済と環境の両方にとって成功だ」と話している。

 GTMリサーチのシェイル・カーン上席副社長によると、新規設置の中心は電力事業者用の太陽光発電システムで、今年下半期から16年にかけては、価格競争力を基に進められる事業が増えるため、記録はさらに更新が見込まれるという。15年通年の新規設置は前年比で24%(7.7GW)増え、総出力は現在の3分の1以上増えると予想されている。

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