北方領土協議、10月に再開 日ロ外相、モスクワで会談

 【共同】岸田文雄外相は21日夕(日本時間同日夜)、ロシアのラブロフ外相とモスクワの同国外務省で会談し、中断している北方領土問題に関する外務次官級協議を10月8日にモスクワで再開することで合意した。プーチン大統領の年内来日の日程調整や、11月の20カ国・地域(G20)首脳会合など国際会議の場を利用し、首脳や外相の会談を重ねる方針も確認した。ただ、北方領土をめぐる認識は平行線で、ラブロフ氏は強硬姿勢を崩さなかった。

 岸田氏は会談で、ロシア要人が北方四島に相次いで上陸したとして「極めて遺憾で受け入れられない」と抗議した。ラブロフ氏は会談後の共同記者会見で「ロシア側は北方領土について協議していない。議題は平和条約締結だ」と述べ、日本側をけん制した。

 日本側は領土問題進展の糸口をつかんだものの、解決へのハードルは依然として高そうだ。

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