法王、難民への寛容訴え 米議会で初演説

 【共同】ローマ法王フランシスコ(78)が24日、米連邦議会の上下両院合同会議で演説し「世界は第2次大戦後、前例がない難民危機に直面している」と述べ、難民や移民に対する寛容な姿勢を訴えた。法王が米議会で演説するのは初めて。

 法王はゆっくりとした英語で約50分にわたり演説、より良い生活を目指して先進国へやって来る移民らへの「敵意を持った考え方」を戒めた。また「人間の活動が環境にダメージを与えている」と語り、地球温暖化に対する早急な取り組みが必要だと強調した。

 米議会では野党共和党が不法移民の滞在合法化や地球温暖化対策、人工妊娠中絶に反対し、来年11月の大統領選に向けてオバマ政権や民主党との対立が先鋭化している。法王の演説はこうした問題をめぐる米国内の議論に一石を投じた形だ。

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