承認取り消し10月中旬以降 沖縄県、辺野古移設聴聞へ

 【共同】沖縄県の翁長雄志知事は28日、米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設予定地である名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認取り消しに向け、10月7日に沖縄防衛局から聴聞を行うと発表した。菅義偉官房長官は28日の記者会見で「法律に基づいた手続きであれば、当然応じる」と表明。聴聞実施に伴い、承認の取り消しは10月中旬以降にずれ込む見通しとなった。

 沖縄県は当初、聴聞の実施に否定的だったが、28日の非公式の意見聴取に防衛局が応じず、政府が求める行政手続法に基づく聴聞を開く判断に傾いた。翁長氏は記者会見で「国が意見を述べないで手続きが進むのは県としても本意ではない。国の主張に配慮した」と説明した。

 県が28日出した聴聞通知書は、承認を取り消す理由として、まず「代替施設を沖縄県内、辺野古に建設する根拠が乏しい」とし、移設は沖縄の米軍基地固定化を招くと指摘。サンゴ類、海草藻類など、埋め立てが貴重な自然に与える影響の評価や保全措置も不十分などとしている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る