米、反体制派に弾薬供与か 「イスラム国」圧力強化 

 米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は4日、過激派組織「イスラム国」と戦うシリアの反体制派に弾薬を直接提供することを、オバマ大統領が初めて国防総省に指示したと報じた。

 武器の直接提供にも踏み切る可能性がある。シリア国境に近いトルコ南部インジルリク基地を拠点とした有志国による空爆も増やす方針。シリア北東部での作戦を強化し、同組織が首都と位置付ける北部ラッカに圧力をかけたい考えだ。

 ロシアの空爆で混迷するシリア情勢をめぐり、オバマ氏はロシアに軍事力で対抗しないとの立場を示す一方、「イスラム国」掃討の取り組み強化を模索。2日の記者会見では「シリアを米ロの代理戦争の場にするつもりはない」と強調し、追い詰める対象はあくまでも「イスラム国」だとして、反体制派の支援を続ける方針を示していた。(共同)

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