デル(Dell)は20日、地元テキサス州オースティンで開催したデル・ワールド会議において、さまざまの業界向けの分析製品を発表し、特定業界型分析事業に注力する戦略を明示した。
同社は、スタットソフト(StatSoft)という新興企業を2014年に買収して分析ソフトウェア事業を一気に強化し、その技術資産をもとに、スタティスカ(Statistica)という分析ソフトウェアの新版を開発した。
コンピュータワールドによると、デルは、新版のスタティスカ13について、高性能の分析ソフトウェア・プラットフォームを更新し、いくつかの革新的機能を追加した。
その目玉は、データが保存されているデータベース内で直接分析できるようにしたネイティブ分散分析(native distributed analytics)だ。
そのほか、分析対象にできるデータの量を大幅に拡大するとともに、非構造化データも分析対象に含める機能が加えられた。分析過程や分析結果を分かりやすく表示する視覚化機能も充実した利用者インターフェイスの向上も特徴。また、プライバシーとセキュリティーも強化された。
昨今、大規模データ(big data)やクラウド電算、分析を統合した高機能サービスの需要が高まっており、アース(AaaS=Analytics-as-a-Service)という新たなクラウド版分析サービスに商機があると期待される。
スタティスカ13は、アース製品として、小売や製造、金融といったおもな業界ごとの特性に対応する分析機能を提供することで、新たな収入源の拡大を目指す。
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