粉飾疑惑で株価暴落 製薬大手バリアント

 コンタクトレンズ大手ボシュロムを傘下に持ち、日本でも事業を展開するカナダの製薬大手バリアントに業績粉飾疑惑が持ち上がっている。ニューヨーク証券取引所では22日までの2日間で株価の下落幅は26%を超えた。バリアント側は疑惑を否定している。

 空売り業者が運営する米調査会社シトロン・リサーチは、バリアントが提携先の薬局との取引で架空の売り上げを計上していると指摘。不正会計で2001年に経営破綻した米エンロンを例に「製薬業界のエンロンだ」とこき下ろした。

 バリアント株は指摘を受けた21日、一時約40%急落した。22日にはカナダ金融当局が事態を注視していると報じられ、波紋が広がっている。(共同)

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