ランサムウェア攻撃、来年は一層増加か
- 2015年11月20日
- 米国ビジネス
コンピュータ内にあるデータを暗号化して読めないようにし、それを「人質」にアクセス回復のための身代金(ransom)を要求するランサムウェア攻撃は来年も増える可能性が高いと予想する報告書を、インテル傘下のセキュリティ技術大手マカフィー・ラブズ(McAfee Labs)がまとめた。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ランサムウェアは2015年下半期に400万件を超える攻撃例が確認され、うち120万件は新種だった。13年第3四半期は全体で150万件以下、新種は40万件以下だった。16年はさらに増えると予想され、マカフィー・ラブズのクリスティアン・ビーク氏は「金融業界などを標的にした今年の一連の攻撃を見ると、さまざまな業界組織を狙う攻撃が増える可能性がある」と述べた。
また報告書は、重要な業務を再開するためにすぐ身代金を払う金融業界や地方政府にハッカーが注目していると指摘し、消費者を狙うより身代金の額がはるかに大きいという。これまで標的にされていたのは、マイクロソフト・オフィス、アドビPDF、グラフィックスなどのファイルだったが、16年には別種のファイルが狙われる例が増え、アップルの基本ソフト(OS)「マックOS X」への攻撃も増えると予想される。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる