Y世代の最大懸念は格差〜最も尊敬する実業家はマスク氏

 世界のミレニアル世代(Y世代)が最も懸念していることは社会や経済の格差であることが、世界経済フォーラム(WEF)の最新調査で明らかになった。

 USAトゥデイによると、調査はWEF傘下のグローバル・シェーパーズ・コミュニティ(GSC)で活動する125カ国の20〜30歳(平均28歳)計1000人以上を対象に行われ、アブダビで10月に開かれたWEFの会議で結果が発表された。GSCは、将来国際的な活躍が期待される若手リーダーの集まり。

 ミレニアル世代が仕事を選ぶ際に目指す最終目標の第1位(65%)に挙がったのは、「社会、地域または国を変える」だった。学習の機会や出世を求める人も多く、10人中9人以上は「昇進のためには住む場所を変えてもいい」と答えた。世界が直面する重大問題としては、56%が「社会的・経済的格差」を、42%は「気候変動や環境保全」を、33%が「教育」を挙げた。

 この世代は既存体制への疑念が強く、半数は「自国の政府は公平、正直でない」と見ており、46%はメディアに対して同様の見方を持ち、35%は「宗教指導者や軍隊を信用していない」と答えた。

 最も尊敬する人物は、トップがネルソン・マンデラ氏、2位はローマ法王フランシスコで、3位にはテスラ・モーターズの最高経営責任者(CEO)でスペースXの創業者でもある富豪のイーロン・マスク氏だった。4位以下は、マハトマ・ガンジー、ビル・ゲイツ、バラク・オバマ米大統領と続いた。

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