武田、シカゴの製薬会社と提携〜セリアック病薬など共同開発

 武田薬品工業(大阪府)は8日、医薬品ナノテクノロジーのクール・ファーマシューティカルズ・ディベロップメント(Cour Pharmaceuticals Development、イリノイ州シカゴ)と、セリアック病など消化器疾患の治療薬の共同研究開発契約を締結したと発表した。

 同社ウェブサイトによると、共同研究開発ではクールのTolerizing Immune Modifying nanoParticle (TIMP)技術に基づくナノテクノロジー技術を利用する。TIMPはクールとノースウェスタン大学(同州)が開発した技術で、生体にとって有益な免疫システムに悪影響を及ぼさずに病気の原因となる異常な免疫反応を抑制する。このため自己免疫疾患およびアレルギー疾患にも応用可能だという。

 武田とクールは今回の提携を通じて、セリアック病患者が食事に含まれるグルテンに対する耐性を獲得できる治療薬の開発を目指す。セリアック病の場合、TIMP化合物が根本原因であるグルテン反応性T細胞を制御できると考えられる。

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