ダウ・ケミカル、デュポンと統合を協議
- 2015年12月9日
- 米国ビジネス
米化学最大手のダウ・ケミカル(Dow Chemical、ミシガン州)が同2位のデュポン(DuPont、デラウェア州)と経営統合へ向けて協議していることが、8日明らかになった。ともに時価総額が約600億ドルに上る両社の経営統合が実現すれば、総売上高が900億ドルを超え、独BASFを抜いて世界最大手の化学メーカーが誕生する。
ロイター通信が消息筋の話として報じたところによると、経営統合は数日以内に発表される見通し。
統合後は最近の合併・買収(M&A)における一般的な手法を取り、事業体を3つに分割してダウのアンドリュー・リバリス最高経営責任者(CEO)が新会社の会長に、デュポンのエドワード・ブリーン氏がCEOに就任する。
ただし、協議はまだ合意に達しておらず、物別れに終わる可能性もあるという。
市場調査ディールロジックによると、2015年は企業のM&A総額が約4兆3500億ドルに達し、リーマンショック前の07年の最高水準をすでに上回っている。その中でも両社の統合は最大規模になる。
両社とも化学・農業からプラスチックまで強固な地盤を持つ一方、成長著しい分野に的を絞るよう株主から求められ、ブランドを構築した一部製品の切り捨ても含め事業の再編を進めている。
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