ホバーボードは運びません〜米航空3社、電池の発火を懸念

 遊び道具やギフトとして人気が高まっている「ホバーボード」について、米航空大手3社は13日までに、安全上の理由で手荷物としても預け入れ荷物としても輸送しないと発表した。電源のリチウムイオン電池に火災のリスクがあるため。

 ロイター通信によると、輸送拒否の姿勢を表明したのは、アメリカン・エアラインズ・グループ、ユナイテッド・コンチネンタル・ホールディングス、デルタ・エアラインズの3社。理由は発火リスクがあるためで、ホバーボードに関連して9州で10件以上の火災が報告されており、連邦政府も調査を進めている。

 ホバーボードは「浮き上がるスケードボード」と言われる乗り物だが、実際は左右両端に車輪が付いた電動2輪スクーターで、立ち乗り電動2輪車「セグウェイ」のように体重移動で操縦する。転倒を含めさまざまな警告が出されており、英国では一般の車道や歩道での使用が禁じられ、私有地内でしか乗れない。英国の入国審査では、1万7000台のうち88%が過熱、爆発、発火などのリスクが高く安全ではないとみなされた。

 国際航空運送協会(IATA)は、機内荷物としてのみ輸送を認めるよう推奨しているものの、輸送に関する具体的な判断は各航空会社に任せている。また、「ホバーボードは個人用電子機器とみなし、リチウムイオン電池の容量などを考慮して対応を検討すべき」と推奨している。しかしデルタによると、メーカーは電池の容量に関する詳しい情報を提供していない。

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