山陽特殊鋼、メキシコでベアリング用鋼材加工会社設立
- 2015年12月14日
- 米国ビジネス
山陽特殊製鋼(兵庫県)は11日開いた取締役会で、メキシコで同社の鋼材を使ったベアリング用の鍛造品、旋削品の製造、販売を行う現地法人を設立することを決めた。
同社ウェブサイトによると、現地法人の名称は「Sanyo Special Steel Manufacturing de Mexico, S.A. DE C.V.」。米国への自動車輸出拠点として成長しているメキシコで、鍛造品、旋削品を自動車などのベアリング用に供給する。同国には日系および欧米系ベアリング・メーカーが近年相次いで進出、中長期的にベアリング前工程の現地生産需要の拡大が見込まれる。
山陽特殊製鋼は、第9次中期経営計画(2014〜16年度)で素形材など非鋼材事業の強化を掲げている。メキシコでの鍛造〜旋削一貫製造工場の建設は、ベアリング用素形材分野の日系メーカーとして初めてという。事業開始は17年9月、生産規模は月2000トンを予定している。
国際自動車工業連合会(OICA、本部パリ)によると、メキシコからの米国向け自動車輸出台数は、2014年の320万台から20年には500万台程度まで拡大する見通し。
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