モルガン・スタンレー、ソーラー市場から撤退へ
- 2015年12月11日
- 米国ビジネス
金融大手モルガン・スタンレーは、債権部門で人員を25%削減する事業再編計画の一部として、北米でのソーラー発電の開発・建設事業から撤退する。ロイター通信が関係筋の話として伝えた。
人員削減数は世界で約1200人に上り、うち約470人はフロントオフィス社員で、第4四半期(10〜12月)に事業債権費用として1億5000万ドルを計上する。
同社は、リスク軽減を迫る連邦政府の圧力を受けて数年前からソーラー発電を含むコモディティ事業を縮小しており、今年は投資家の間でも、石油価格の低下で再生可能エネルギー源の導入が減速するとの見方から、サンエディソンなどのソーラー機器設置や開発分野の人気が下がっている。
モルガン・スタンレーの債権トレーディング収入は第3四半期に前年同期比で42%も減少し、金融危機以降で最悪の落ち込みの1つとなった。自己資本規制の強化で債権トレーディングは一層コストがかかるようになったため、ジェイムズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)は株式トレーディングや資産管理事業の拡張に力を入れている。
今年5月には、石油関連事業もキャッスルトン・コモディティーズ・インターナショナルに売却した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
米技術大手ら、メキシコでの製造拡大に注力 〜 台湾の技術製品メーカーらに熱心に働きかけ
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
米国内都市圏の住宅所有者らは自然災害に要注意〜異常気象による損害危険の高い地域が明確に
-
2024年5月16日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ドライバーの過半数が「AVは怖い」~AAA調査
-
2024年5月13日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EVへの関心、ますます低下~消費者、メーカーの思惑に反し
-
インフルエンサーとブランドをつなぐプラットフォームで台頭 〜 ショップマイ、1850万ドルを調達
-
シンケイ・システムス、魚の活け締め技法を機械化 〜 完成に接近、鮮魚流通網に革新をもたらす可能性
-
ドキュサイン、インテリジェント契約管理サービスを発表 〜 電子署名ソリューション以外に事業を拡大
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開