ノボノルディスク、IBMワトソンと提携 〜 糖尿病向け「仮想医師」を開発へ

 デンマークの製薬企業ノボノルディスク(Novo Nordisk)は、IBMワトソン・ヘルス(IBM Watson Health)と業務提携し、インスリン投与量に関する助言提示といった糖尿病患者向けの「仮想医師(virtual doctor)」を開発する方針を打ち出した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、糖尿病の治療に特化するノボノルディスクは、IBMのスーパーコンピュータおよび人工知能のプラットフォームであるワトソンを活用し、糖尿病患者たちから集めた医療データの解析と分析にもとづき、個々の患者に最適の治療に関する助言を提供できるようにする。

 ノボノルディスクのヤコブ・リース執行副社長は、インターネットにアップロードされる血糖値データを、治療に関する助言や意思決定の提示のために活用できるようになる、とその可能性に期待を寄せている。

 リース氏はまた、食事内容や運動量、インスリン投与の正確な時間と量といったさらなるデータと関係づけることで、将来にはもっと広範かつ深い助言を提供することも可能になり、糖尿病治療の効率化につながるだろう、と述べた。

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