アマゾン、自前の空輸を計画〜25機借り入れ目指し協議中

 インターネット通販大手アマゾンが、自前の航空貨物部門設立を計画していることが分かった。

 ウォールストリート・ジャーナルが消息筋の話として報じたところによると、アマゾンはアトラス・エアー・ワールドワイドやエアー・トランスポート・サービシズ・グループ(ATSG)など航空運送事業者との間で、計25機の航空機を借り受ける契約を協議している。大手航空会社への依存度を下げるのが目的で、自社の空輸網を使ったサービスは早ければ2016年に開始される。

 アマゾンは既に、貨物航空機運用を試験するためATSGの本社があるオハイオ州ウィルミントンで同社とともに専門部署を結成したという。

 アマゾンは以前から、商品の輸送および配達での支配権拡大を目指し、最もコストがかかる配達の最終段階(last mile delivery)に一部地域で自社のトラックや運転手を使っている。同社はまた、最短30分で配達できるドローン(無人機)を活用した空輸網構築の野心も抱いている。

 航空機の導入では、通常ボーイングの「767-300」など旧型の旅客機を貨物用に改造する必要があるため、アマゾンが一貫物流サービスを始めるには数カ月かかる見通しだ。

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