アマゾン、自前の空輸を計画〜25機借り入れ目指し協議中
- 2015年12月21日
- 米国ビジネス
インターネット通販大手アマゾンが、自前の航空貨物部門設立を計画していることが分かった。
ウォールストリート・ジャーナルが消息筋の話として報じたところによると、アマゾンはアトラス・エアー・ワールドワイドやエアー・トランスポート・サービシズ・グループ(ATSG)など航空運送事業者との間で、計25機の航空機を借り受ける契約を協議している。大手航空会社への依存度を下げるのが目的で、自社の空輸網を使ったサービスは早ければ2016年に開始される。
アマゾンは既に、貨物航空機運用を試験するためATSGの本社があるオハイオ州ウィルミントンで同社とともに専門部署を結成したという。
アマゾンは以前から、商品の輸送および配達での支配権拡大を目指し、最もコストがかかる配達の最終段階(last mile delivery)に一部地域で自社のトラックや運転手を使っている。同社はまた、最短30分で配達できるドローン(無人機)を活用した空輸網構築の野心も抱いている。
航空機の導入では、通常ボーイングの「767-300」など旧型の旅客機を貨物用に改造する必要があるため、アマゾンが一貫物流サービスを始めるには数カ月かかる見通しだ。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年4月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
米商務省、TSMCのアリゾナ工場への投資を提案 〜 米中緊張悪化を背景にチップの国産化に重点
-
ディープフェイク、金融サービス業界をいよいよ標的に 〜 生成人工知能による音声模倣で詐欺急増は必至
-
2024年4月25日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
広告嫌いのテスラが一転、積極展開
-
ビットコイン半減は価格にいかに影響するのか 〜 最高値更新から乱高下、次の半減期が目前に
-
2024年4月22日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
ボルティモアの橋崩落、輸出・小売業者に影響
-
米国のMBA課程、人工知能分野の教育を積極化 〜 会社で求められる技能に学生側も関心を強める
-
2024年4月18日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
テスラ、急速充電網を開放~EV普及の節目となるか
-
2024年4月15日 アメリカ発ニュース, 米国ビジネス, 自動車関連
EV生産コスト、27年にはガソリン車より安く~ガートナーが予想
-
人間の労働力の方が人工知能より安価 〜 MITの研究、雇用機会の大部分は人工知能にまだ奪われないと結論
-
ドローン配送に現実味~運用範囲広がる