百貨店大手メイシーズは6日、全体の3%に当たる約4500人を削減すると発表した。年末商戦の業績不振が理由。店舗も削減し、国内約900店のうち36店を今春中に閉鎖する。
ニューヨーク・タイムズによると、メイシーズ、ブルーミングデイルズ両部門を合わせた2015年11、12月の売上高は前年同期比で4.7%減少した。メイシーズは、全米各地で暖冬となっている影響でコート類の売れ行きが悪いことや、ドル高で海外からの旅行者の出費が低調なことを理由に挙げた。
テリー・ラングレン最高経営責任者(CEO)兼会長は「売り上げ減少の80%はコートやセーター、ブーツ、帽子、手袋、マフラーが売れないことだ」と述べた。ただ、伝統的小売店とは対照的に、オンライン小売り最大手のアマゾンは商品発送数が前年同期を2億件上回っており、今商戦は記録的な売り上げが期待される。
TJマックスなどの安売り店、H&Mやザラなどファストファッション・ブランドとの競争でも苦戦するメイシーズは、今回の経営効率化で年間約4億ドルのコスト削減効果を見込む。人員削減の内訳は店舗雇用が約3000人、上級幹部が約165人、バックオフィス雇用が約650人。
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