NY原油、12年ぶり安値 供給過剰で32.10ドルへ急落
- 2016年1月7日
- アメリカ発ニュース
7日のニューヨーク市場で原油先物相場が急落し、指標の米国産標準油種(WTI)2月渡しが時間外取引で一時1バレル=32.10ドルをつけた。2003年12月以来、約12年ぶりの安値となる。原油の供給過剰感が強まって、下げが加速。30ドルの大台割れが視野に入ってきた。原油安は投資家心理の悪化を通じて株安を招くなど、国際金融市場の波乱要因となっている。
欧州の指標である北海ブレント原油先物相場も7日、一時約11年9カ月ぶりの安値となる32ドル台前半に下がった。
供給過剰感が強まったのは、主要な原油消費国である中国の景気減速で需要の減少が意識されたことが要因。中国株の急落を契機に市場の先行き不透明感が増大し、投資リスクが大きい原油先物を手放して、国債をはじめとした安全な資産を買う動きも広がっている。(共同)
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