大物獲得から距離置くヤンキース 緊縮予算で堅実補強

 【共同】潤沢な資金でスター選手を集めてきた大リーグのヤンキースが、このオフはフリーエージェント(FA)市場の高額選手から距離を置いている。強打のハミルトンや2009年のサイ・ヤング賞(最優秀投手賞)右腕のグリンキーなど目玉選手には目もくれず、補強はベテラン中心。実績は十分でも、今季の戦力を不安視する声は多い。

 大胆な投資をしない理由は、年俸総額に対する課徴金(ぜいたく税)が年々増えているからだ。制度の導入以降、課税が続いているヤンキースは、球団経営を圧迫する出費を14年に免税限度額の1億8900万ドル(約168億円)に抑える方針を打ち出している。ベテランとの1年契約が多いのは、緊縮予算の中で好結果を出すための策だ。

 ただ、先発の柱として期待される黒田は37歳で、ペティットは40歳。右膝の負傷から復帰を目指す守護神のリベラは43歳だ。攻撃陣もイチローが39歳、ジーターは38歳、左股関節の手術で復帰が後半戦になるとみられるロドリゲスは37歳と、主力の高齢化が著しい。

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