北朝鮮制裁、隔たり鮮明 米「強力な決議で一致」

 中国を訪問したケリー米国務長官は27日、北京で王毅外相と会談し、4回目の核実験を強行した北朝鮮に対する国連安全保障理事会の追加制裁決議について協議した。会談後の記者会見でケリー氏は、両外相が「強力な決議」を目指すことで一致したと述べる一方、王氏は厳しい制裁には慎重な姿勢を表明し、制裁内容をめぐる主張の隔たりが鮮明になった。

 米側は、石油禁輸を盛り込んだ米国作成の制裁決議の草案について、北朝鮮の友好国の中国から協力の取り付けを狙ったが、王氏は新たな決議に関し「情勢を緊張させるものであってはいけない」と強調し、従来の主張を変えなかった。制裁をめぐる交渉が長期化する可能性が出てきた。

 両外相は「新たな制裁決議」の採択を目指すことでは一致。ケリー氏は「相違をなくす形」で合意形成を進める意向を表明し、王氏も「米側や関係方面と協議を続ける」と述べた。(共同)

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る