人質事件への関心低調 テロ頻発の歴史影響か

 【共同】日本人10人が犠牲となる人質事件が起きたアルジェリアでは、現場となった南東部イナメナスのガス田施設で治安部隊がなお厳戒を続ける一方、首都アルジェの市民の事件への関心は早くも薄れつつある。内戦やテロで多数の死者を出した歴史を持つ同国市民にとって、今回の事件が特に重大との印象は薄いようだ。

 「多数の日本人が死んだとは知らなかった」。アルジェ市民は27日、事件に関してこう口をそろえた。雑貨店に勤める男性(21)は事件で死亡した外国人の国籍は知らないとした上で「これまでのテロでは兄の親友や、知り合いが何人も殺された。それに比べれば、今回の事件が自分に関係するとは思えない」と説明した。

 アルジェリアでは1990年代にイスラム過激派と政府が内戦状態に陥り、15万人が死亡した。家族や友人を失った国民の脳裏には現在も「暗黒の時代」の記憶が生々しく残る。

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