シリアのアサド大統領は、14日放映のNBCテレビとのインタビューで、アサド氏の退陣を目指したオバマ政権の政策は「失敗した」と明言、当面は政権の座にとどまることが既定路線だとの考えを示した。国営通信が同日会見録を配信した。
米国や欧州諸国の多くはアサド氏の早期退陣を求めてきたが、昨年末以降は当面の政権維持を容認する流れとなっている。アサド氏は、米政府の方針転換について「戦術的なものであり(政権転覆を目指す)意向は変わっていない」と指摘。トルコやサウジアラビアなどによる反体制派への軍事支援を米国が黙認していることが内戦長期化の原因と非難した。
ロシアのプーチン政権については、昨年秋以降の軍事介入が内戦の戦況を変える「決定的な要素」だったと称賛。プーチン大統領やラブロフ外相と、アサド氏の退陣について協議したことは一度もないと強調した。(共同)
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