オフィス向け技術業界では現在、次なる商機の一つして仮想現実(VR)会議の市場に着眼している。
ヒューマン・キャピタル・オンライン誌によると、リーディング大学のアンドリュー・グレンスター視覚神経科学教授は同市場の可能性について、向こう2年以内に開花するという見方を示した。
同氏によると、VR技術は今後、遠隔会議の出席者らが視線を合わせることや握手といった行動をあたかも同じ部屋で体験しているかのように感じられるほど進化する、と予想する。
「会議が仮想現実化されないことのほうが逆に不自然だ」と同氏は話す。ただ、VR技術者の一部は、電話会議や動画会議がこれからもしばらく主流であり続けるとみている。最大の原因は、VR技術を使った会議システムのコスト低下が進まない点だ。
「VRがいずれは協業用ツールや遠隔会議ツールになることは容易に想像できるが、既存の会議技術と価格競争できるくらいにVR会議コストが低下するには時間がまだかかるだろう」とジョナサン・ワグスタッフ氏は話す。
ワグスタッフ氏は、IT供給網会社コンテクスト(Context)のVR部署統括責任者。
VR技術では映像がきわめて重要な要素となることから、映像データのための通信環境やハードウェアを整備する必要があり、したがって、近い将来では十分なコスト低下が進まない可能性が指摘される。
【http://www.hcamag.com/hr-news/vr-technology-may-soon-replace-conference-calls-223936.aspx】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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