米国の次期大統領に選ばれたドナルド・トランプ氏(共和党)とアマゾン(Amazon)のジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は仲が悪い。
トランプ氏はこれまで、ベゾス氏が所有する米高級紙ワシントン・ポストを使って節税している、と複数回にわたってベゾス氏をおおやけに批判した。
ビジネス・インサイダー誌によると、「私が大統領になったら、アマゾンは問題に直面するだろう」と脅迫的な発言をしたことでも、トランプ氏とベゾス氏の対立関係は有名だ。
一方のベゾス氏は、米主流メディアがトランプ氏に不利な偏向報道を繰り返しているというトランプ氏の主張に対し、「トランプ氏は民主主義を蝕んでいる」「(私が経営する宇宙旅行会社のサービスで)宇宙にでも旅行に行ったらどうか」と反撃した。
トランプ氏は、ベゾス氏がワシントン・ポストを赤字にしてアマゾンのための税額控除に悪用し、さらに、アマゾンの資産に課税させないよう、ワシントン・ポストの影響力を使って政治家たちを抑え込んでいる、と批判している。
トランプ氏が実際にどのような手段でアマゾンと闘うかは不明だが、アマゾンの法人税を厳密に見直すよう内国歳入庁(IRS)に働きかけることは簡単だ。
ただ、トランプ氏は法人税を35%から15%に引き下げる案を提唱している。さらに、国外での利益や資産への法人税率を35%から10%に引き下げる考えも示した。
いずれにせよ、トランプ政権が1月に発足すれば、ベゾス氏とアマゾンに逆風が吹くことは間違いないと見込まれる。
【http://www.businessinsider.com/how-trump-presidency-will-affect-amazon-2016-11】(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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