飲料業界は、肥満や糖尿病に関する懸念の高まりを受けて米国人が飲料から摂取するカロリーを向こう10年間で20%削減することを目指しているが、2015年は大きな効果が見られなかった。
ウォールストリート・ジャーナルによると、コカ・コーラ、ペプシコ、ドクターペッパー・スナップル・グループは14年、国民1人当たりの飲料のカロリー消費を25年までに1日159.2キロカロリーにする目標を設定。カロリーの高いソーダ(炭酸飲料)の代わりにボトル水、低カロリー飲料、容量の少ない商品などの販売を強化した。
ところが業界団体・米国飲料協会(ABA)が外部に委託した調査によると、15年の消費量は前年比0.4キロカロリー減の198.7キロカロリーで、わずか0.2%の減少にとどまった。それまでの10年間は毎年平均約1%のペースで減少していた。
水の消費量は7.1%増加しており、16年は初めてボトル水の消費がソーダを上回る可能性もあるが、ボトル水に切り替えているのはレギュラー・ソーダではなくノンカロリー飲料を飲んでいた人々と見られるため、消費カロリー全体の大幅な減少にはつながっていないという。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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