設計ミス、事前に把握 米原発事故で三菱重工
- 2013年3月9日
- アメリカ発ニュース
【共同】昨年1月に放射性物質を含む水漏れ事故を起こした米カリフォルニア州のサンオノフレ原発について、原因となった蒸気発生器の設計上の問題点を製造元の三菱重工業や電力会社の米サザン・カリフォルニア・エジソン社が事前に把握していたことが分かった。米原子力規制委員会(NRC)が三菱重工作成の報告書を8日までに公表した。
事故は交換したばかりの蒸気発生器の細管に多数の異常な摩耗が生じて起きた。報告書には、細管の振動に伴う摩耗を抑える設計変更を2005年にエジソン社と検討しながら、最終的に見送り、当初設計のまま交換したことが記されていた。
三菱重工は「十分に検討し、当初設計のままで安全性が保てると評価したが、実際には予想外の振動現象が起きた」とコメント。環境保護団体は「設計変更で運転が遅れるのを避ける意図があったのではないか」と指摘している。
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